FAQ - よく聞かれる質問 -
Q:いったいこの展覧会の、何が問題なのでしょうか?
Q:これらの美術品は盗品なの?いったい、誰のものなのですか?
A:ここに展示された仏教美術品は正当にはダライ・ラマ法王、チベット政府、そして他のチベットの団体や家族に属します。しかし、これらの美術品は現在、半世紀以上前に不法にチベットを侵略し、占領した中国政府の支配下にあります。チベット人たちにとってみれば、中国政府が彼らの国や自由を盗んだのと同じように、これらの美術品は盗まれたものであるわけです。
Q:上野の森美術館は美術館であり、政治的な施設ではないはず。「彼らは政治的に中国側についている」という声がなぜ上がっているのでしょうか?
A:不法にチベットを侵略し占領した中国政府と協議し、契約書にサインをすることにとより、上野の森美術館はすでに中国政府に味方し、美術界を超えた複雑な世界の政治的現実の中で活動していることになります。さらに言えば、上野の森美術館は中国政府による「チベット支配は容認されるべきもので、善意あるものだ」という、彼らの政治的工作声明を促進し、正当化させる基盤を与えたことになるからです。
Q:多くの人がこの展示を見てチベット文化の豊かさに気づくのは、良いことではないでしょうか?
A:もちろん、多くの人がチベット文化の豊かさに気づくのは有益なことです。
ただ、上野の森美術館の展覧会では、美術品と現在のチベットの状況の関係の説明が欠けており、また美術品そのものの歴史的背景が完全ではないため、閲覧者は「至宝」の展示物の本当の由縁を知ることができません。
そのため、この展覧会は中国政府の政治的宣伝を支援するもので、チベットを支援し、擁護していることにはなっていないのです。中国政府の戦略の目的は、自分たちをチベット文化の後援者、そして保護者として偽って見せることで、世界にチベット支配の正当化を説得することにあります。しかし実際にはこの50年の間、中国政府はチベット文化を崩壊しようとしているだけなのです。
Q:抗議をしている人々に政治的な意図はあるのですか?
A:チベット人たちは、彼らの祖国や、上野の森美術館が現在恩恵を受けている彼らの文化から強制的に亡命させられています。チベット人たちは迫害を受け、追放されたため、声を上げざるを得ないのです。そして祖国と基本的な人権を再び手に入れるために非暴力で闘っています。中国政府の不法な占領を保持するための戦略で、チベット内のチベット人たちは不当に投獄され、拷問されています。祖国から亡命したチベット人たちは、拷問されて死ぬ可能性のないチベット以外の世界で、自由を手に入れるために声を上げ、チベットの現状の認識を高めようとしています。国際社会に支援を求めることが、彼らに唯一残された道なのです。
Q:上野の森美術館はどうすれば人々からの信頼をとりもどせるのでしょうか?
A:上野の森美術館がもし人道的に正しいことをしたいのなら、この展覧会の展示品が独立国であったチベットの文化遺産であることを表記し、中国の侵略とチベット亡命国家の存在など、今日に至るまでの現代史を明確に示すことです。また、中国の支配下にあるチベットで現在も行われている弾圧政策や文化破壊の状況について事実を説明することも必要です。こうした歴史的事実を説明することで、この展覧会は中国の政治宣伝から乖離し、チベットの遺産、宗教美術と歴史を知るニュートラルな展覧会となります。
もし、こうした説明を加えられない場合は、直ちに中国政府との契約を打ち切ることです。これらの美術品はチベットから盗まれたチベットの文化遺産だというシンプルな真実が、世界中のチベット人たち、そしてチベット支援者たちにとって、この展覧会を受容しがたいものにしています。チベット人たちが再び彼らの国家を手に入れ、宗教的及び文化的な遺産を自分たちでコントロールできるようになるまで、本来はいかなる施設も中国政府が盗んだ美術品から利益や報酬を受けるべきではありません。
Q:チベット内、外のチベット人がこの展覧会のために働いてきたのではないのでしょうか?
A:上野の森美術館の展覧会への抗議は、このプロジェクトのために働いたチベット人たち(あるいは善意のチベットサポーターたち)に向けたものではありません。ここに展示された美術品は貴重な至宝であり、チベットの未来の世代のためにも大切に保護すべきものです。しかしながら、展覧会の決定は中国政府の高官たちの間でなされ、日本で展示を行うために、上野の森美術館やその他の日本の博物館や美術館の協力を得て決定されました。これらの機関が体裁を保とうとして言及しない、展覧会の裏側にある隠された事実を日本中に啓蒙し、そして抗議するため、私たちは声を上げています。
